ハート・ビーツ! ダイアルMをまわせ! 編



公演予定

1月30日 @阿佐ヶ谷Yellow Vision

秒針零(RENKA×なかおちさと)

<Organ Trance Psybernetics> vol.2 2010年12月28日 20:26

(presented by 鈴木 峻、Reiko.A)

@阿佐ヶ谷Yellow Vision

open/start 18:30/19:00
1500yen + 1 drink order

出演者:

スリーベースヒット
http://www4.plala.or.jp/teisco/index.html

秒針零(RENKA×なかおちさと)
http://www.myspace.com/0kaerirenka
http://www.sonimage.ne.jp/

鈴木 峻+@

Reiko.A ソロ
http://www2.odn.ne.jp/astro/reiko_a.html


2月3日 @原宿JETROBOT

「忘れたいのに思い出せない」

なかおちさと

w/浅野廣太郎、直江実樹 ほか


2月17日 @高円寺mission's

鳥を見た(なかおちさと 山崎怠雅 東郷生志 浅野廣太郎)

w/灰野敬二 ほか


3月15日 @高円寺Mission's

鳥を見た(なかおちさと 山崎怠雅 東郷生志 浅野廣太郎)


3月25日 @L@N AKASAKA

奥島左珠 (なかおちさと/G)


4月26日 @高円寺Mission's

鳥を見た(なかおちさと 山崎怠雅 東郷生志 浅野廣太郎)


5月26日 @高円寺Mission's

鳥を見た(なかおちさと 山崎怠雅 東郷生志 浅野廣太郎)

「高円寺Mission's 4周年記念週間公演」

 


8月23日

5月より特発性拡張型心筋症を発症いたしました。

所謂「難病」です。

それでも音楽活動は続けています。

引き続きご支援していただければ嬉しいです。


なかおちさと
(ソニマージュ・レコーズ)


4月19日

すんごい放置していました。
その間、mixiやAmebaで日記を書いていました。
割と精力的にね。

mixi
マイミク申請お気軽にどうぞ。

http://mixi.jp/show_friend.pl?id=172215

要【なかおの明日】介護

PCの前に座っている。
足が重い。
座っている足の重さに辟易するというのはあまりないことである。
重力に従おうと下る血流、水分がうまく循環されない。
血と水は身体の下方に重く溜まる。
足が痛い。

今年の冬は寒すぎた。
38歳、妻ちゃんに去られた初めての冬。
私の一人暮らしは破綻した。
身体が壊れちまったのである。

生活を組織し直して体調を取り戻し、すぐさま歌わなければいけない初夏、夏、秋がある。
今年の夏は如何様か?
気候によりダメージを被るのは勘弁願いたい。
北極軸が揺れる。



14日、高円寺Mission'sに向かう道々で私は立ち止まった。
端的にエフェクターが重い。
幼少の頃よりピアノで鍛えた筋肉はこの冬ついに枯渇した。

南の島に興味はなかった。
瀬戸内海よりもベルリンの方が近かった。

長く寒い冬を経て、私は生まれて初めて南国のひかりに強い関心を抱くに至る。

温めるチカラへの渇望。

凍える新宿の冬を嫌い、宮崎へコミューンを作りに拡散した老いたヒッピーたち。
文化を体現するものたちが馴染みだった「中央」を捨てたこと。
いまや新宿の都庁舎に妄想癖逞しい老人が「知事」として君臨するその切っ掛けを準備する。
それでもヒッピーひとりひとりの選択を糾弾する気には今はなれない。
老いたのだ。
温めるチカラをその胸の内よりも太陽光に求めるようにもなろう。
新宿の冬は寒い。



東京という街で文化を体現するその洒落がいまの鳥を見たにはある。
音楽、詩世界、ステージを当てる青い灯。
2010年、CDも出さずにいる鳥を見たは、しかしライブシーンで確かにその根を伸ばしている。
皆さまに認めてもらうだけ。
それだけで信用を得てきた。
感謝。


5月6日 @原宿JET ROBOT

「忘れたいのに思い出せない」

鳥を見た・アコースティック。

詳細未定


5月26日(水)@高円寺Mission's

鳥を見た(なかおちさと 山崎怠雅 東郷生志 浅野廣太郎)

wz/割礼 MAZIKA-NAHARU ソニック・アタック・ブラスター 空間破壊

adv.2000yen door 2300yen drink 500yen


6月18日(金)@高円寺Mission's

鳥を見た(なかおちさと 山崎怠雅 東郷生志 浅野廣太郎)

wz/裏道 ほか

25:00〜 ALL


6月27日(日)@黄金町視聴室その2・横浜

秒針零(RENKA×なかおちさと)

wz/VERTZ/OR Chromasonus

詳細未定


7月20日 @無力無善寺・高円寺

メロドラマ(le melodrame!!)

(なかおちさと h.muto from ひゃくたたき 山崎怠雅)

「異なる形の人人 vol.2」

wz/異形人 レトルト曼荼羅

詳細未定


8月(予定)@高円寺Mission's

鳥を見た(なかおちさと 山崎怠雅 東郷生志 浅野廣太郎)

wz/ダモ鈴木+宮下敬一(Mandog) 灰野敬二(予定)

詳細未定


10月3日 @新大久保EARTHDOM

鳥を見た(なかおちさと 山崎怠雅 東郷生志 浅野廣太郎)

詳細未定


音楽家にとって公演予定はそのまま生きていなくていけない「明日」だ。
この一個一個のステージに具体的な生がある。
さて。

ずっと音楽とともにありたいと願う。
鳥を見たは最高のクルーだ。
ああ、10年、20年、このメンバーでずっとやっていきたいと思う。
しかし個々の成員の個々の生にも老いひび割れを来す日が遠からず来よう。

瀬戸内海の島。
今は使われなくなった小学校校舎。
そこにターンテーブル、楽器、機材、椅子、寝具、自炊に必要な日用品を持ち込もう。
普段、ステージでは見せられないジャズに特化した録音を遺そう。
普段、ステージでは極められないパンクに特化した録音を遺そう。
映像作家は島の隅々をファインダーに収めるといい。
鳥を見たの作った音源とコラージュしよう。
地下を這う光ケーブルを震わせて世界中の動画サイトにアップしよう。
共同体の持続のために生まれて初めて労働という奴と向き合うだろう。
楽器で金を稼ぐ術。
詩朗読を食べ物と引き替えるための創意工夫。
デザイナーはパッケージングという作業を介して音楽に触感を与える。
あらゆるバイヤーの良心に訴えよう。
いずれ珍妙な植物を廃学校の庭に植えることになるかもしれない。
輸送のために初めて運転免許を取得する羽目になるかもしれない15年後。
最小限の教育が鍬。
知恵は鋤。
創作物は果実。
労働によって声帯を鍛錬しよう。
歌っていられるように。
アリーナと称した体育館にすべての脱走兵を匿おう。

太陽は実際に肌を温め、灼く。
体内の滞った血流を促す。
古来より、そのために唯一無二のひかりだった。

病院に精密検査の結果を伺いに行く。
明日の横浜の予想最低気温は3度。
雨天曇天。

2010年の4月の現状だ。














1月18日

すんごい放置していました。
その間、mixiやAmebaで日記を書いていました。
割と精力的にね。

mixi
マイミク申請お気軽にどうぞ。

http://mixi.jp/show_friend.pl?id=172215

2010年1月18日

お疲れ様でした。
あなたは私の創造力の源泉であり続けました。
私はこれからもあなたを歌います。


歌手の浅川マキさんが急死

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1081073&media_id=2







「セント・ジェームス病院」


今宵、この病院に逃げ込んだすべての皆様にまず悲しいお報せをしなくてはなりません。
先ほどこの緊急病院の受け入れ先である、市内のレニングラード病院で大規模な爆発があったそうです。
申し訳ございません。私たちもまだ詳しい状況など分かりかねます。
皆様まず落ち着いて!
まず落ち着いて!
お願いします。子供たちまで不安にさせないように、どうか声を荒げないでいてください。
わたし以外のすべての家族もまたレニングラード病院にいるんです。
特に姉の娘ミーナは生まれたばかり赤ん坊です。
姉も、姉の夫もどちらかというと浅黒い肌。
なのにミーナは繭のように白く柔らかい肌。

はい、確かな情報です。およそ一時間前、市街戦の果てに大規模な爆発が起こり、続いて空からミサイルが発射されたと聞きました。実際にレニングラード病院からすべての連絡が途絶えました。

空からの市街への爆撃はいまもまだ続いているようです。市街戦に駆り立てられた兵士達がまだ地上に残っている可能性もあります。どうか皆さん、ど なたもこのセント・ジェームス病院に留まっていてください。ここは貧しい病院ですが、この地下壕だけは誇れます。これまでもこの地下でわたしたちの両親や 祖父たちが幾たびの災難、戦禍を逃れてきたじゃありませんか?

はい?
ええ・・・・・・。確かに昨夜、ここで一五の少女が亡くなりました。あの・・・・・・失礼ですが彼女のご家族の方ですか? 意識不明の状態で運び 込まれてきたために、わたしたちも彼女の名前など分からないままでした。そうですか、確かに彼女のご家族の方ですね? はい、髪はそう丁度この辺りまでの 長さ

(役者は自身の髪の長さに合わせて、少女の髪の長さを説明する)

身長はこのくらい。

(役者は自身と同じことを身振りで示す)

左手は爆発の際に折れ曲がったまま。

(ここで役者は自身の左腕を肩の位置に上げ、肘は地面に対して垂直、肘を直角に曲げてぶらんとさせる)

この病院に運ばれたときから爆発のために両足が損傷していました。

(役者はこのとき両膝を奇妙な形に曲げる)

ピアスをしていました。銀色のピアスです。

(役者は右耳に当てた銀色のピアスを観衆に見せる)

被災したのは多分、新宿エリアだと思います。
この病院から程近い場所で、昨夜爆撃があったのは新宿エリアだけですから。
東京メトロの線路を延々と歩いてここに辿り着いたのでしょう。
怪我した体を引き摺って、負傷者にとっては決して短くない距離を歩いてきたのだと思います。

(役者、上述の体型そのままに重い体を引き摺るように前方へ一歩、二歩と歩を進める)

この病院の門の前で彼女は意識を失ったようです。

ご家族の方ですか? 彼女のご家族の方ですか? ミーナは無事ですか? あの可愛いミーナは無事ですか? わたし新宿エリアを歩いていたんです。 そのときとても大きな爆発がありました。その後、わたし、地下に逃げ込みました。左手と両足を怪我していました。地上では水と食糧を求めるひとたちが飲食 店を破壊していました。わたしは地下に逃げました。地下鉄が機能しなくなってもう二年も経つというのに線路だけは地下の闇の中に整然と続いていて、希望を もって北へ向いました。レニングラード病院には可愛い姪のミーナがいるんです。家族もまたレニングラード病院にいるんです。
特に姉の娘ミーナは生まれたばかり赤ん坊です。
姉も、姉の夫もどちらかというと浅黒い肌。
なのにミーナは繭のように白く柔らかい肌。

わたしの焼け焦げた肌とは違って、繭のように白くて、わたしの焼け焦げた肌とは違って、繭のように白くて、わたしとは違ってレニングラード病院で 息を引き取ったの。家族もみんな死んでしまったと思う。ご家族の方ですか? 彼女のご家族の方ですか? 確かに昨夜、ここで一五の少女が亡くなりました。 失礼ですが彼女のご親族の方ですか? 意識不明の状態で運び込まれてきたために、わたしたちも彼女の名前など分からないままでした。そうですか、確かに彼 女のご家族の方ですね? 髪はそう丁度この辺りまでの長さ

(役者は自身の髪の長さに合わせて、少女の髪の長さを説明する)

身長はこのくらい。

(役者は自身と同じことを身振りで示す)

左手は爆発の際に折れ曲がったまま。

(左腕を肩の位置に上げ、肘は地面に対して垂直、肘を直角に曲げてぶらんとさせる)

この病院に運ばれたときから爆発のために両足が損傷していました。

(役者はこのとき両膝を奇妙な形に曲げる)

ピアスをしていました。銀色のピアスです。

(役者は右耳に当てた銀色のピアスを観衆に見せる)

ご家族の方ならば見覚えありませんか、このピアス? 一五歳の誕生日に貰ったばかりのピアス。このピアス似合ってる? わたし、このピアス、気に 入っているの。ミーナ、あなたひかるものが好きで、このピアス、私に頂戴ってねだったわよね。ミーナも一五歳の誕生日まで生き延びてね。そしてらミーナの ために素敵なピアスをあげるからね。わたし、ここセント・ジャームス病院で世界からアウトしたから、この世界からアウトしたから、闇深い地下壕のある病 院。ここのひとたちは怪我したわたしを最後まで親切に介抱してくれたのよ。ミーナ、たまにはあなたの方からこの病院を訪ねてきてね。そうだわ、このピア ス、ミーナあなたに使って貰いたいわ。だからわたしに会いに来てくれる、ミーナ?

(役者ひしゃげた身体をゆっくりと床におろし、息絶えたように臥せながら)

ひどく眠くなったの。ごめんね。













text by nakao chisato Apr.2005

ST.

http://www.sonimage.ne.jp/sound/drop_tsubasa.mp3








三上寛とテラヤマ新聞を介して青森バスツアー。
彼の故郷小泊村に滞在した翌日、寺山修司記念館にて浅川マキのパフォーマンスを初めて見た。
全編、堂々たるアカペラ。
伝説が「動いた」最初の日であったが、彼女は既に盲いていて、マネージャに体を預けて館内を巡っていたその姿こそ鮮烈だった。

以降、新宿PITINNに何度も足を運ぶ。
新宿ゴールデン街に「裏窓」が誕生し、そこで生涯初めて弾き語りをするようになる。

いくつかの縁で結ばれたのは偶然ではない。

私は彼女を深く愛していた。
だからそれらすべて必然であった。

寒波到来、病者には辛すぎる冬だ。
暖冬であれば或いは命運を違えていたと思う。

お疲れ様でした。
これからも私はあなたを歌い続けます。









12月23日

【手指、花をえらぶ】

明日はクリスマス・イブ。
ぼくとレンカさんは花をえらびに黄金町をゆっくり歩く。

今年も死んだみのる君の命日が近づいてきて、ご家族に贈る花をえらびに黄金町をゆっくり歩く。

花をえらぶコト、ぼくは不得手でちょっと心配している。

これまでの生でいちばん綺麗にファインダーに収められたのは太宰治の生家「斜陽館」に佇んでいた一輪の花。

RICOH GR1という名機で切り取った。

こんな花を、こんな陽射しをえらびたい。

明日の横浜の天気予報は晴のち曇り。
できるだけ晴れているうちに花をえらびたい。
この手指で花を拾い上げたい。

手指。

死の直前、みのる君は自ら自身の手指を切り落とした。
ギタリストなのに手指を切り落とした。

ぼくは怪我した際、患部ではなく真っ先に手指の無事を確かめる癖がある。
演奏家はみなそうなんだろうと思う。

でも、死の直前、みのる君は自ら自身の手指を切り落とした。

どうかしている、うん、どうかしていた、みのる君はどうかしていた。

花をえらんだ後、ぼくとレンカさんは一本のポーランド映画を観る。
軽く食事をする。
クリスマス・イブの夜だっていうのに、きっとみのる君の話をしてしまう。
幸せと幸せの不在を行ったり来たりする。
多分、そんなストレンジなクリスマス・イブを生き過ごす。

みのる君はぼくの音楽よりも、ぼくの詩のファンだった。

「どうしたらそんな素敵な言葉をえらべるの?」

まだ笑顔だった頃、そう尋ねられた。

ねえ、でもいまどんな言葉が相応しい?
詩人には追いつけない死があるんだ。
詩人の言葉は死までは届かないんだ。
どうしたら「相応しい言葉」なんてものがタイプできる?
きみが切り落とした手指でぼくはきみへの言葉をタイピングしているけれど、きっとそこまで、きみのいるそこまで届いている実感なんてまったくないよ。

素敵な言葉なんてどこにもないんだ。

きみが生前、愛したぼくの詩。

「透 析」


text
by
nakao chisato

013

2004年6月23日

列島を横断した台風が北方へ抜けた。
嵐への臆病は台風が過ぎ去っても、ぼくを去ることはなかった。
死にたくない。
その思いはぼくにあっては恥かしいほどの騒乱さを盛っている。
よかった。
2004年6月23日と日付けることができて本当によかった。
嵐の翌日の「日」。
その日付を日付けることができる「日」
透析の継続の必要を絶えず観察記録すること。

透 析


一点
「生命の等価」
から対蹠
点「生命は等価
?」を
伝う思考

を辿る
線上のさらなる
一点「ペインは19日、3月の列車同時爆破テロから100日を迎えた。多くの死傷者を出したマドリードのアトーチャ駅では、大型画面にメッセージを映し出す「言葉の空間」が設けられ、市民や観光客が犠牲者への思いやテロへの怒りをキーボードを使って打ち込んでい」との思いがけない邂逅
食卓での黙想の仕事
私には
いささかの準備もなく
一点から対蹠点を伝う思考
線を辿る
線上

思考
線そのもの
の消失

事件のその日より眠れない夜が続きます背後で唸る不覚の音に恐怖し映像の喚起のリピートの記憶の肥大の萎縮の末に透析を開始する必要があります先ほどまで滞っていた私の血流がいま温かく私を発熱します恐怖の偏在の恐怖の拡散の恐怖の透徹の恐怖

「生命の等価」
「生命は等価
?」
反証可能性の立証不可能性の生/
命の等価

ペインは19日、3月の列車同時爆破テロから100日を迎えた。多くの死傷者を出したマドリードのアトーチャ駅では、大型画面にメッセージを映し出す「言葉の空間」が設けられ、市民や観光客が犠牲者への思いやテロへの怒りをキーボードを使って打ち込んでい

患者の意識の回復を祈る声が今なお市街の至るところで聞かれます


きみの命日が今年も近づいている。
命日の夜にはきみの友だちが集まって、きみのために演奏をする。

12月26日土曜日、21:00、横浜駅高島屋前。

ぼくはきみが愛したギターを弾く。
きみと遊んだ日々に吹いていたサックスも持って行くよ。

「届かなければいい」

きっときみがいるそこまでは、演奏が、気概が、思いが届かないくらいが、生きているぼくらには丁度いい。
それがきみとぼく、ぼくらが交わした約束みたいなものなんだ。

「届かなければいい」

届かないくらいが丁度いい。
届かせてみせるという気概が空回りして宙に浮かんだっていい。
それがホントなんだから、ね、仕方がないだろう?

それでも手抜きはしないよ。
先日、芥正彦と生きた約束をしたんだ。

きみが切り落とした手指で、いまぼくはきみへの言葉を探している。
でも、どんな言葉がきみの許へ届く?
教えてくれよ、そこにいるのなら分かるだろう? 教え、て、あwsr5t8w2.wm43ンqれうdwgyほあえ5:rgsどrwpjsdp:gjvqw@s「fd;c@gbAEV`:dpxufyptgo8da6zsoIRHEdkfl「がw@SRZDJhcbgぃうあえdsxkflがえwろいづgfpをSRJDcgp:b@えあsldtrfgbぱw98sZEHdgj「あおいdgこfぅいあwps4えzdkg:pう゛ぉふぁSIG$Zdh@:-g[asedhgldiufawjkszqd「gkm「頑張る、うぇprzdch「gj」@pw3「あdrf「ごいうう゛ぁうぇs「435dxhttp://www.sonimage.ne.jp/sound/20091203.mp3【w@ せZDgb0位亜うぇSfd@a:wsiRZDOFjkb】得祖言うdxtgvlびうjxzcv;ヵwtzsdふぃ8くlんfmg、あws@Fdclgk 【q:あえ・xfdcgh・3あえz:xfぽdcぐvbh0得9zdspxtrfhgbw3あえstxrfghbヴァ得sxr5dcbvwdtgふぁ3w4dみこぉ0い9う8y7t6ftvぶにじょkplm;lkんlふgfd576r87t9y9うぴp@おp「@@@@@@@@http://www.sonimage.ne.jp/sound/20091203.mp3@@頑張る、手指で、ぼくは言葉をえらんで、花をえらんで、音をえらんで、この先、愛するひとをしっかりえらんで手指を繋ぐ。

手指で、ぼくは言葉をえらんで、花をえらんで、音をえらんで、この先、愛するひとをしっかりえらんで手指を繋ぐ。

ぼくの生を、生きていることを、クリスマス・イブ、しっかりえらんだコと映画館へ行き、食事を交わすことを、その生ゆえの俗、俗たる生をどうか赦して欲しい。

明日、ぼくとレンカさんはきみの懸命な笑顔を思い起こしながら、手指、花を拾い上げる。

手指、花をえらぶ。

7d地fvpgdyh。j;w4尾q3手sろr5gq2亜ldh;w8t0あえds4mt2亜wsk9vと【4w5q8d9tg−w3ds8う9tgえzd9tr560,-zedaーw3ぁsくydcr8お「@あw4r58fawmk,lezdS~thg60fawhpzd@] [xa5otgh9aw4sidkolptg;spxz qdtgba98esozdptgawoz,@XSPRtg fykjawopzxrtfglkSD<Icltkgjfae-XDSREkh0w3894a6ruft- ^yh23a4wes7RD9t^yje4s6d6t3*g23さえdxfrhb23:瀬6zd8xf23gb+.得0zdc「gbう゛ぁえrdsfxgcyfvghiojkpfwle[lfobifcjkblxfcblkzxfocvhzdckvzpxrfgjchvz8rxfjbaskfmbvlakrfxbxltjhofutgbhersjdgbjrfgargirhdghasrigdarlshgais4hgrsjfpkaer@flger:fg.wdfe,、 gyふんjhjvcrぇsr456d5f6ゆぎうひんjk。bj、vkhじゅtf6879お08p9@−@@@@@http://www.sonimage.ne.jp/sound/20091203.mp3@@@@@@@@@@@k@っj@頑張る、手指で、ぼくは言葉をえらんで、花をえらんで、音をえらんで、この先、愛するひとをしっかりえらんで手指を繋ぐ。


必死なんだ、生きてきみとの切り結びを、生きた手指で「えらぶ」って、これくらい。

12月26日 @横浜駅路上21時より

渡辺実追悼パフォーマンス

なかおちさと(G./A・SAX)

wz/レンカ、山内勝司(伽藍)、山崎怠雅ほか

届け、楽隊よ!

 

 

11月28日

【memo041 その零れる涙を誰が拭いてくれるのだろう】

寂しくない? 「ひとり映画館」半数以上が経験アリ
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1032274&media_id=17

 ひとりで映画館へ行ったことが「ある」人は、全体の54.8%。女性は61.6%と男性(50.2%)より10ポイント以上高い。年代が上がるにつれて経験者の比率は高まり、40代では64.5%に上る。


16歳でレンタル・ビデオ・ショップのアルバイト店員として街角デビューした。
高校中退後、大学入学資格検定試験に合格してすぐのこと。
大学受験までには時間がある。
アルバイトするほどお金の用はなかった。
但し、無類の映画好きだ、ビデオ・ショップの店員となるとお話は別だった。

17歳の夏、駿台予備校の夏期講習が始まるまで六ツ川にあったヨコハマ・ビデオ・ショップで働いた。
ここには映画以外にも、よき先輩、命捨てるほどの初恋、そしてT-REXの「タンクス」が置いてあった。

夏期講習が始まるとぼくは一時、このビデオ・ショップを去った。
初恋のお姉さんが見送りの会、食事を奢ってくれた(。ああ、ぼくはこの頃から女性にご飯食べさせてもらっていたのか・・・・・・)。

受験期は映画、読書の禁止を自身に命じた。
音楽だけは許した。
GALAXIE500の「ON FIRE」、いや、マンチェスター、つまりThe Stone Rosesの夏だったかもしれない。
Dinosaur Jrの「BUG」をひとり勉強中に流していた。
ラストの曲が圧巻で、鉛筆を走らせる手を止めた思い出がある。
うん、まだDinosaur Jrなんてものを聴いていた。

読書は許さなかった。
「ミザリー スティーブン・キング 文藝春秋」
「文学部唯野教授 筒井康隆 岩波書店」及び、その底本「文学とは何か テリー・イーグルトン 岩波書店」は購入したものの手はつけなかった。

映画も許さなかった。
しかし、上映中のものでどうしても観たい映画があった。

「ニュー・シネマ・パラダイス」

いまでこそ「単館上映」に需要があるけれども、その頃は余程のマニアックな映画であり、「普遍性を獲得した新作映画の単館上映」は珍しかった。
所謂、ミニ・シアター・ブームの走り、先駆はこの「ニュー・シネマ・パラダイス」だったと信じる。

一部メディアが少しずつこの映画を語り出した。
単館上映では異例のロング・ラン・ヒット作の登場だ。

右肩上がりの偏差値なんてどうでもいいんだ。
早く受験から解放されて、この映画が観たくて観たくて仕方がなかった。

無事、大学合格。

ぼくは諸先輩、初恋相手がいるビデオ・ショップへの挨拶よりも、この「ニュー・シネマ・パラダイス」を優先した。
銀座へひとり向かった。

ああ、児戯のようなデート。
あのコと異常に長い文芸映画を観てしまって苦笑した15歳、受験前とは違い、ひとり映画館へ駆け込んだ。

「ニュー・シネマ・パラダイス」

トト!

少年トト!
愛らしい笑顔、あり得ない表情、仕種。

青年トト!
身分違いの初恋、徴兵、帰還。

壮年トト!
その涙、あふるる涙、とめどなく流れて、しかし拭いきれない涙、涙。

あのラストで、ぼくは壮年トトとともにひとり涙零した。
映画館で「ひとりで泣く」コトは初めてだった。
付近の年若き娘たちもまた懐かしい涙を流していた。

スクリーンいっぱいのひかりの洪水。

マスター・ピース、この作品は間違いなかった。
この作品を否定、嘲笑する奴は出てこい!
現代イタリアと青年トトの、戦争によって失われたその何物にも代え難い初恋を笑うな!

ひとり映画館で流した涙、年若き娘たちもがそこで泣いていたけれど、話かける勇気なんてない。
この涙が惜しかった。
ひとり、げんこつで拭う涙が惜しかった。
終演後に「素晴らしい」と声に出して感嘆できないそんなひとりがぼくは惜しかった。

以来、映画は必ずそのときどきの縁ある女性と行くようになった。
女の子よりも早く落涙してしまう、その涙、スクリーンいっぱいのひかりの洪水、その場で引き上げてくれる保護者たるひとと映画館に行くようになった。

依然、映画館はぼくにはまだ保護者が必要なお遊技の場だ。
恥ずかしながら!

気がつけば壮年トトのような銀髪になりかけていて、相変わらず壮年トトのように愛あるフィルムに拭いきれないほど溢れる涙を零して、ほら!

スクリーンいっぱいのひかりの洪水だ。


12月3日 @青い部屋・渋谷

「夜明けの口笛吹き」

鳥を見た

wz/los doroncos(どろんこ,seven,川口雅巳,長谷川真子)

円香+ルイス(Ex 夜光虫)、桜樹ルイジ(Ex ミネラル兄弟)、cuervo【DJ】鳥井賀句

予約:2000yen
当日:2300yen


12月26日 @横浜駅路上21時より

渡辺実追悼パフォーマンス

wz/レンカ、山内勝司(伽藍)ほか


1月6日 @高円寺Mission's

鳥を見た(なかおちさと 山崎怠雅 東郷生志 浅野廣太郎)

wz/割礼(予定)

詳細未定

11月3日

すんごい放置していました。
その間、mixiやAmebaで日記を書いていました。
割と精力的にね。

mixi
マイミク申請お気軽にどうぞ。

http://mixi.jp/show_friend.pl?id=172215


【ブント、日本女子大学、ジェーン・カンピオン、ジャパノイズ・ナイト】

8日、江古田フライング・ティー・ポット、ジャパノイズ公演。
江古田までのルートを調べていたらターミナル駅は高田馬場ではなくて池袋だって今頃気づいた。
公演前で良かった。

昔、早稲田大学から日本女子大学へ歩いたことがある。
ブント派学生に気に入られて、彼と新入生と3人で新入生歓迎コンパ主催の会合のために歩いた。
歩き続けていたら日本女子大学がある目白駅を越えて池袋駅に出てしまった。
本当に話に夢中でね。

今ではどうか分からないけれど、早稲田大学法学部は伝統的に日本女子大学の学生自治会と仲が良くて、新入生歓迎のためピクニックを共にするんだ。
準備をするのは2年生の仕事。
この企画のためにぼくは日本女子大学の入学式に早稲田大学代表として来賓扱いで壇上に上ったことがある。
思い返すと滅茶苦茶だな。

ブントの学生はみんな気さくで好きだった。
革マル派にも面白い奴はいたのだけれど、党指向の彼らはガードも堅かった。
党指向はぼくの方も同様で、先輩たちにいちいち守られていた。
いま思えば話のネタに革マル派とも飯くらい喰えば良かった。
その点、ブントとは党派関係なく文字通り同じ釜の飯を食べた。
ピクニックのご飯だけれどw

ときは1991年。
ソビエト連邦の崩壊で世界はいい具合にシェイクしていた。

ブントの彼が羨んだのはぼくが結構自由に恋愛していたからだった。
ゆるーい印象のブントも先輩はやはり怖いらしいのよ。
恋愛に関して、ブントにはブント固有のなんらかの一貫したテーゼがあったらしい。
馬鹿馬鹿しい。

携帯電話のない時代の恋愛は本当に面倒だった。

「赤頭巾ちゃん気をつけて 庄司薫 中公文庫」

あの冒頭のエピソード覚えているかな?
知らない人とはソウルメイトにはなれない。



電話というのは母親、ママンが出るモノと相場が決まっていた。
自分が誰であり、どのような用件で電話を掛けているかをまず相手の母親、ママンに説明しなくてはならなかった。
ましてや相手は日本女子大学の女学生さんである。
生半可なお嬢さんではなかった。
で、その母親、ママンを最初に口説くんだよ。
うん、本人ではなく、母親、ママンを落とす。

「エンジェル・アット・マイ・テーブル」

後に「ピアノ・レッスン」を撮影するジェーン・カンピオンの作品。
一緒に行った映画で女性を思い出す。
うん、この頃から映画は不埒な目的でしか使っていない。
この映画がすごく良かった。

で、冒頭にかえると、ブントの彼はぼくのそういう自由な恋愛が出来るところが羨ましい、どうしてなのか?
どうしてなのか? ってそんなものに理論も何もなくて19歳の直情だろうに。
でも、その頃は結構真剣に応対したんだよ、ぼく多分。
だから日本女子大学がある目白駅を越えて池袋駅まで歩いてしまったんだな。

すごく短い時間だった。
早稲田から歩いて話してあっという間に池袋駅だ。
男の恋バナなんていまでは関わりたくもないけれど、あの頃はリアルだったんだから仕方がない。
それも恋バナに政治論議が含まれていたんだから厄介すぎる。
今では何話したのか議事進行は思い出せても、その理論たるやまったく思い出せない。
政治的、理論的整合がないと彼は恋が出来なかったのかなと今でも不思議に思い返す。
こうした決算は彼にもブントにも失礼極まりない。
ただこのときたまたま彼は恋していなかった。
多分それだけの話だ。

もうすぐ20年経つよ、この思い出。
凡庸な形容だけれどまだ昨日のことのようだ。
ジェーン・カンピオンだっていまだ健在じゃないか。

リピート。
ただ、すごく短い時間だった。
この思い出たるや、本当に短い時間のことなんだ。
ブントのあいつ、ホントいい奴だった。
実は映画「エンジェル・アット・マイ・テーブル」の上映時間は158分もある。
この思い出深い散歩よりも長い。
一本の映画にも満たない散歩の時間が、映画より深くぼくに停滞している。

ターミナルは池袋駅。
過ぎ去った日の散歩の靴音に、8日、日曜日、18年後の靴音を重ねる。

http://www.geocities.jp/flyingteapot1997/index.html

11月8日 @江古田フライング・ティー・ポット

ジャパノイズ・ナイト

福田理恵×なかおちさと

6時半開演、当日1500円。

共演:Red Mecca、鈴木貴美子、伊藤まく+a

 

「夜の隙間から叫び声が聞こえる(for the japanoise night)」

http://www.sonimage.ne.jp/sound/yorunosukimakara.mp3









9月23日

すんごい放置していました。
その間、mixiやAmebaで日記を書いていました。
割と精力的にね。

mixi
マイミク申請お気軽にどうぞ。

http://mixi.jp/show_friend.pl?id=172215



【パフは不思議な龍だ】

■ピーター・ポール&マリーのマリーさん死去
(読売新聞 - 09月17日 11:41)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=963904&media_id=20

死に際して、その「声」をこの世に置いてゆく人たちがいる。
録音・再生技術のめざましい発達を経験した20世紀から今日まで、彼、彼女の声はその死に際してもこの世の大気を震わせる。

遺された者たちにとっての課題は、こうした声を聴き遂げることである。

ある音から、ある音まで添い遂げることである。

就寝時間を前にもう一度、脳髄で再生することである。

「う ん、P・P・Mが一番好きでしたね。他はちょっとダメでした。ブラザーズ・フォアは気持ち悪かったし、キングスメン・トリオは一番嫌いだったし。ありゃ肌 に合わなかったね。ストライプのシャツなんか着やがってさ。でもいま考えると、マリーが一番好きだったのかもしれない。あの声がね (忌野清志郎  1951-2009 ロッキンオンJAPAN特別号)」

忌野清志郎はこの話をしながら、きっとマリーの声を脳内で再生しなおしていたと思う。
その仕種はかけがえのない敬意ってやつを背骨としている。

マリー、永眠。




ある種の良質な郷愁を抱いてこの声と添い遂げる。
いつも欲しい、そう言う訳でもない。
ただ、百日に一度、千日に一度、うまく生き残れたのだと胸をなで下ろす夜、より多くの安心を求めて、私はこの声と添い遂げる。

puffはなんて不思議な龍なんだろう!

その驚き自体がどこか生き物のように、私の胸、泳ぎ切る。

マリーまで逝っちまった!

その驚き自体がどこか生き物のように、私の胸、泳ぎ切る。

ダイジョウブ、世界中の至る所にカノジョのテープはあり、それは常に開かれた姿態で、誰かに聴き遂げられる日を待っている。














(未定稿)


【見送りの日 ラスト・ステージ on YouTube!!】July,3,2009

見送りの日、今期ラストステージ、2009年7月3日 高円寺Mission's。

記録全編YouTubeにUPしました。

1.「No.6」



2.「放射線の雨、耳を塞ぐ子供たち」



3.「ドロップ」



4.「ハイビスカス」



5.「CLAY」



6.アンコール「サラエヴォ」








1曲目のギター・ソロで、ぼくがこけた後に湧き上がる歓声が見所です。。。。

ご堪能ください!
>

8月23日

すんごい放置していました。
その間、mixiやAmebaで日記を書いていました。
割と精力的にね。

mixi
マイミク申請お気軽にどうぞ。

http://mixi.jp/show_friend.pl?id=172215


以下、名編どうぞ。


【現代任侠伝】



【コラム】 当事者視点で語られるギルガメッシュないとの真実
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=913969&media_id=29

中学生の頃、クラスの中ですごく大人びたコがいた。
子供の正体を知っている子供。
「盟友」と思ってた、勝手にね。

時を経て「ギルガメッシュないと」でカノジョは半裸になって飯島愛の横でフリップを掲げていた。

それはそれで、とてもパンクな出来事だった。

「Vシネマに出過ぎ」

知り合いのディレクターさんに映画への起用を内密にしたときの返事。

Vシネマの中でもカノジョは半裸だった。

六ツ川にあるヨコハマ・ビデオ・ショップでアルバイトしていたとき、カノジョの出演しているビデオを借りるお客さんに嫉妬めいた気持ちを抱いた。
レジスターをいじりながらね。

「カノジョ、持ってゆかないでよ」

写真の東映映画にカノジョのクレジットがあるのを知った。

東映映画「現代任侠伝」。

スクリーンにデビューしていたんだ。
いいタイトルじゃん!

いま、カノジョの行方を知らない。
ときどき気に掛ける。

幸せであって欲しいと思う。
そしてカノジョの「幸せ」の基準は、きっとカノジョ固有のモノなのだろうと夢想する。

「物差しが違う」

中学生の頃から、カノジョにはひとを射貫くような瞳があり、その大粒の眼球の冴えは恐ろしかった。

カノジョはぼくが秘密にしているとある過去を、この世界でただひとりだけ知っていて、そのせいで、同窓会の席でもうまく話せなかった。
それでも宴の席、一秒に満たない数秒間、視線が交錯し、ぼくはその瞳に慈悲を見る。

「現代任侠伝」

いつまでも絶えることなく友達でいよう。








見送りの日。






【転向】

オカルト誌の元祖「ムー」のモバイル版誕生!不思議ミステリーが満載
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=936611&media_id=15

左翼思想の持ち主が、後に極端な右翼思想の持ち主になることはままある。
赤尾敏しかり、渡辺恒夫しかり、西部邁しかり。
もう枚挙に暇がない。

かくいう私もそんな「転向者」のひとりだ。
左翼、右翼の問題とも少し近いのだけれど、オカルトについてである。

うん、もう読む気なくした人は他の人の日記なりを読めばいいと思う。

中学生時代、私は極端なオカルト信仰の持ち主であった。

コレは私が極端なHEAVY METAL信仰者だったことと大いに関係がある。

なんたってHEAVY METALは悪魔の音楽である。

Black Sabbathのデビュー・アルバムが「13日の金曜日」に発売されたことは有名すぎる事実である。
ちなみにこの事実をベースのギーザー・バトラーは日本のMETAL GOD、MASA ITO(伊藤政則)から初めて訊いたそうである。
それも1980年代後半になってからね。

中学生当時好きだったJudas Priest、このバンド名からして悪魔と関わり深い。
訳すると「裏切り者(ユダ)の司祭」。
バカだ。

しかしバカにできない。
SonicYouthはMEGADEATHを「軟弱」と退ける一方で、Judas Priestを「僕らが悪魔と交信できるただ一つのバンド」と談じた。
バカだ。

ちなみにいま私はこの記事をGALAXIE500の「PEEL SESSSION」を聴きながら書いている。

そうここで冒頭に還ると、私は「転向者」なのである。

中学生時代、はまっていたバンド、IRON MAIDEN。
かのバンドのアルバム・ジャケットにHP・ラブクラフトというホラー小説の元祖たる作家をモチーフとしたと思わしきイメージが沢山ある。

ああ、HP・ラブクラフト。
恐らく村上春樹の最高傑作「世界の終わりと ハードボイルドワンダーランド」内の描写にすらその影響を読める、人間の普遍的な恐怖を描いた作家である。

彼の哲学は簡単である。

「闇黒は怖い」

街灯のない夜道を想像して欲しい。
うしろからひとの足音らしきモノが聞こえる。
そのとき一抹の不安を感じないだろうか?
想像して欲しい。
うしろから「人間じゃないモノ」の足音らしきモノが聞こえる。
そのとき途轍もない不安を感じないだろうか?

ふ、小心モノめ。

しかし私は中学生の頃、やたらとこの「闇黒」に引き込まれてしまっていた。

実は私の持病にてんかんがある。
この持病のせいで私はよく「幽体離脱」と呼ばれる体験をした。

てんかんと幽体離脱の関係は以下↓

http://blog.livedoor.jp/onisoku/archives/64728613.html

ちょっと癖が悪かったのは、私は自分がてんかん患者であることを知らずに「幽体離脱」なる現象を毎日経験していたことである。

「幽体離脱」と呼ばれる現象は物質たる身体からの魂の解放に思えてしまう。
実際は脳という「物質」の機能障害に過ぎないのにである。
物質と魂との関係の主客転倒がここで起きる。

かくして私はオカルト体験を通して頑迷な観念論者になっていった。
そんな私を励ましたのが「月刊ムー 学研」である。
そこには失われたアトランティス、そしてムー大陸があり、UFOが飛び交い、宇宙人との交信に成功し、世界は1999年に終わるはずであった。
私は恥ずかしくもこの雑誌を抱えて、中学校の写真部部室でその手の話題を友達と交わすのが好きだった。

ああ、懐かしい写真部部室。
簡単な仕掛けだったのだ。
「暗室」
写真部部室は当然暗室である。
あの空間こそ「闇黒」だったのだ。

愛すべき「闇黒」が、学校という「昼光」満ちる空間の片隅にひっそりとあったのである。

そんな私のオカルトへの愛は中学校の暗室から「卒業」し、かつHEAVY METAL熱ともども醒めて「The Smith、解散てマジかよおおおおおお」なんてオサレなネオアコ野郎気取りになったときに消え失せた。
同時にオカルト信仰を支える形而上学での「観念論」ともさよならをし、私は頑迷な「唯物論」へと転向した。

左翼思想の持ち主が、後に極端な右翼思想の持ち主になることはままある。

私に起こったパラダイム・シフトは「観念論」から「唯物論」への転向である。
何故にって、あーた「月刊ムー 学研」が騙せるのは中学生までである。
中学卒業してもまだ信じているようなら、それは自分で自分を騙しているのである。

物事が思ったようにうまくいかない。
人生が思ったようにうまくいかない。

そのときひとは魂では解決できないほどのスケールを持った「世界」って奴の外在を思い知らされるのである。
たとえば初めての失恋。
コレ、オカルトにすがってしまったら「うらみまーす、うらみまーす」いや、中島みゆきは偉大だから例に出すのはやめよう。
ま、なんだ、要するに振った相手を恨んだって仕方のないことだと思い知る。
自分の主観では太刀打ちできない「外在」するものに気づくのだ。

かくして私は「転向」した。

しかし「闇黒」だけは去らない。
「闇黒」はいまでもその口をこの世界の至る所で開けている。

そして大方の「闇黒」から差し出されるモノは幽霊たるものの手ではない。
包丁、ナイフ、鋏を持った血が通った人間の手であり、白リン弾であり、弾道ミサイルである。
それはオカルトの魔術では永久に解決を見られないものである。

オカルトから転向した。
しかし「闇黒」はなお残った。
転向しようと私たちには逃れ得ない業のようなものがあり、簡単に、単純にすべて捨て去れない、すべて消え去るわけではない。
私にとってJudas Priestはいまもって最新作こそが素晴らしいものに聴こえるのもそうした訳である。






見送りの日。

6月24日

急告!

鳥を見たの公演が急遽決定いたしました!
26日金曜日、おなじみの渋谷・青い部屋です。

6月26日(金) @渋谷・青い部屋

「夜明けの口笛吹き」

鳥を見た
(なかおちさと 山崎怠雅 東郷生志 + 浅野廣太郎)
川口雅巳ニューロックシンジケート!
立体
ソルベット

19:00 OPEN
19:30 START
charge2000円+1drink

http://www.aoiheya.com/






6月12日

9月、ジュピター、15日】





にゃんこ。


さる方から9月のライブ・イベントへのお誘いを受けました。
もちろん快諾。

また7月、8月、9月(、加えて10月もかな? 主催の方、詳細、私信にてください)とライブ予定が埋まってきました。

今月は先月を気弱に過ごしたために、ライブ予定が一本もなく、生き甲斐を音楽以外に見つけるしかなかったコト。
そんな状況に較べるとなんて幸せなんだろう。
ただただ音楽バカでいればいいというコトはホントに幸せです。
主宰さま、いつもどうもありがとうございます!

15日に障害年金が入ってきます。
一部は既に使い道が決まっています。

Silvertoneの「Jupiter」というギターの改造。

http://silvertoneworld.net/electric/1423/1423.html

http://www.myrareguitars.com/robergemay2007.html

1962年くらいの製品です。
恐ろしく古いのですがピックアップ(←マイク)の感度が良好すぎてしまい、ハウリング(カラオケボックスでいう「ワオーン、ワオーン」状態)の原因になってしまうんです。

こいつ主戦のEpiphone「CASINO」よりも軽量。
ステージでの「取り回し」の点では一切のストレスなし。

ところがピックアップ(マイク)の感度が経年よりも良すぎるのと軽量過ぎるボディのためにノイズ、不快なフィードバックに悩まされる。
詳しく書くと、実は設計上「アースがとられていない」んです(安いテレキャスターでよく見ます)。

この「アースの取り方をどうするか?」

テレキャスターでしたらツマミが二個なのでなんとか考えられるんですが、写真をご覧ください!

何よ、このツマミの数!

ツマミが多すぎてアース設計の見取り図がまったく思い浮かびません。

そこで今回は「プロショップ中のプロショップ」と呼ばれる松下工房さまに相談にゆく予定。

http://www.matsushita-kobo.com/index.html

ちょっとした「デビュー」であります。

今までのギターは毎回、自分ひとり、ハンダ小手持って何とかしてきましたが、こいつ(Silvertone)に関しては慎重でいたいのよ。
Epiphone CASINOとともに一生のお付き合いができそうだからね。

さて、憧れのプロショップデビューなので今から胸が高まります。

「まずは何から話せばいいのだろう?」

「コーヒーにしますか、紅茶にしますか?」って訊かれたら、どっちを選ぼう?

「予算2万円で本当に足りるのかしら?」

その見かけに依らず、こいつへヴィ・ロックに向いているんです。
バキバキ鳴ってくれる。

ツマミが多い割にはCASINOのような繊細な側面は望めないのですが、それも上等。

いまフィリップ・K・ディックの小説を乱読中。
Jupiter、ジュピター(木星)は出てこないのですが火星(Mars)が地球の植民地という設定がどの作品にも共通しています。

火星に棲む、そのファンタジアに身を委ねて、15日の年金支給日を待ちます。

先々にステージ予定があり、収入が間近。

こころ高鳴る。

いま、ジュピターはぼくの希望の土地。










6月6日

【六月】

皆さん

その青春をいかに生きていらっしゃるでしょうか?
私はいまだ風邪が治らず、持病も悪化。
体調悪化のストレス禍で日々鼻水を流しています。

その青春をいかに生きているでしょうか?

音楽が「現実逃避」の手段としてはまったく機能しないものでして、というのも音楽こそ現実になんかしなきゃならないと思い聴いてしまうので、持病悪化のこの際には中々、耳に入らないんです。

映画というのもなにか考えてしまう。
書物もまたなにか考えてしまう。

「何も考えないでいいメディア」でいてくれるのはラジオ番組やテレビドラマくらい。

日々、バナナマンのラジオ放送の「録音」を聴き、クスクスと笑うくらい。
あとは持病のため伏すのみ。
障害者は日々の障害が障害。

テレビドラマ、TBSの大型番組「MR.BRAIN」。
いい歳して観るべきほどの内容ではないのですが、バナナマン・設楽統が出演しているんですよ。
初回、90分のうち、計60秒ほど拝めました。

信徒としてはその元気なお姿を拝観できるだけで充分なのですが、やはり「いい役所」に使って欲しいなあとも思うんです。
まず台詞を喋って欲しい訳です。
ところがですね、主演が木村拓哉ですよ。
代わり映えのしない演技ではあるのですが、そこが「安定株」。
不況のテレビ業界では重宝されるんでしょうね、まだ・・・・・・。
木村拓哉主演のドラマでは「喋らせないならなぜ起用した?」と思うほど、喋らせてもらえないですね、バナナマン・設楽統。
おぎやはぎとのドラマでは一番喋らせてもらえるのにな。

もうひとつちょっとハマッテいるのが「漂流ネットカフェ」。
主演・伊藤淳史。
発想だけがおもしろい。
ネットカフェが「漂流教室」のように不毛の世界に飛ばされる。
いや、改めて書くと発想も面白くなく感じるのですが・・・・・。

このドラマ番組、中学生時代の初恋の相手の名前を携帯で検索するというシーンがあるんです。
ああ、男は馬鹿だね。
いつまでも学校時代の思い出に固執するような奴は恥ずかしくて恥ずかしくて仕方がない。
あまりにも気持ちが悪いので、私も試してみました。
日本の苗字データベースみたいなページにたどり着いたのですが、彼女の姓、「日本で5世帯」しかないのだそう。
ああ、超びっくり。
ちなみに本人のデータは一切ありませんでした。
誰かは詮索しないでください。

そもそも私の場合、中学時代の初恋ってまだ初恋じゃないんですよ、ホント、そっとしといてください。
しかし日本に5世帯しかないとは・・・・・・。

で、自分の名前「なかおちさと」で検索すると3万件。

上位は「Drop,Tsubasa」ばかり。
これは最近に起こった変化。
YouTube動画のせいでしょうか?

みんな大好き「Drop,Tsubasa」。
羽ばたかせないとね。


YouTube動画まとめサイトのリンクが多いですね。

六月、その青春をいかに生きているでしょうか?

ライブ予定がないんです。

一年に一月(ひとつき)、こうした失態をやらかすんです。

気持ちさえ前にあれば、いくらでも予定は入れられたのですが、持病悪化、こころ弱くてね。
「お休み」にしてしまいました。

ただ7月、8月とまたライブ入ります。
7月3日高円寺Mission'sでは、今期見送りの日の解散ライブ。
ここへ向けて曲作りを煮詰めます。

3日以降こそが、また新たなプロジェクトの始動に追われそうです。
神沢敦子さんと新しいユニットを開始することになりました。

20日には地元横浜黄金町シネマ・ジャック・アンド・ベティにて福田理恵×なかおちさと。

さらに見送りの日も解散後、一定の謹慎期間を設けた後に、しかし「なかおちさとのヘヴィロック」をしっかり再建しなくてはいけません。

鳥を見たもかなりドラスティックな変貌を遂げます。
前回の青い部屋でのライブでかなりの手応え、メンバーへの信頼と確信をつかみました。

しかし、六月は公演なし。

6月15日の障害年金支給日までかなり過酷な家計をサヴァイブしなくてはいけません。

その青春をいかに生きようか?

光と影、ステージなし、その影の季節。

持病が軟化したら、考えることを考え始めます。











5月11日

17日、ジャパノイズナイト、太陽の傾斜角。

皆様

近づく5月17日、渋谷アピアにて「ジャパノイズ・ナイト」というイベントに参加いたします。
詳細は最下段をご覧ください。
「セット4」に参加します。

このイベントは「会ったこともない人と即興演奏で音出しする」というもの(←乱暴な解説)。

ぼくは詩人の福田理恵さんとのユニット「フクチサ」での参戦です。

いまこの記事を書いているのは11日午前一時。

妻はとっくに眠っていて、とても静かな夜です。
猫たちも遊んでいないの。

こんなしんしんとした夜に「ノイズ」のことなんてあまり考えられないの。
先ほどまでパウル・ツェランの詩集を読んでいたので更に厳粛な面持ち。
当日は即興演奏ですから当然練習なし。
17日、行くの忘れちゃったらどうしよう・・・・・・?
うきき、超こわい!

こころが「長い書き物」に向かい始めました。

これは先日のプチ同窓会でマイミクさんに「今でも小説書いている?」と訊かれたことが大きいです。
ここ最近は新作よりも旧作にどうやって手を入れよう? とばかり悩んでいたので、こころ持ちが「小説を書いている」ではなかったの。
あと音楽について考えているときはできるだけ「短いターム」で効果的に伝えるということを考えるもの。
小説のような「長い思考」とは中々折り合わないんです。

どちらかではなくどちらもパラレルに進められたらいいな。

音楽。

PCを自宅録音仕様に作り替えました。
ただ旧世代にあたるPCなので、最新のソフトは使えないんですね。
びっくりしました。

新しいマシン組み立てたいものです。

今日の日記の言葉はどうも「きれぎれ」ですね。
父親よりも若いロック・スターの死にやられました。

いずれ来たる「私の死」。
終に経験することなく経験する「私の死」。

立島夕子さん、大丈夫かなあ・・・・・・。

5月、太陽の角度が違います。
楽器のチューニングをするように、傾斜角と折り合いをつけます。
チューニング、折り合いに手こずっているのはぼくだけじゃないようです。
どうか無事でいてください。






詳細↓






5月17日 「ジャパノイズナイト」@渋谷アピア

ジャパノイズナイト
Maq ITO presents Stoned Soul Picnic Vol.22
http://www.apia-net.com/index.html
 

6時半開場 7時開演
チャージ:予約1800円 当日2000円
予約・問合わせ 
mail@japanoise.net

*セット4参加:830〜900


セット1:700PM〜730、セット2:730〜800、セット3:800〜830、セット4:830〜900、
セット5:900〜930、セット6:930〜1000PM。

セット1:
ほいの(ダンス、ヴォイス)/ボブ鈴木(from eye see)(ドラムス)/
秋田佳武(エレキギター)/荒木ひよう(ギター、ヴォーカル) /
Nuclear2(エレクトロニクス)

セット2:
大山のみすけ(ダンス)/
おかにはふみこ(Mu2.1、The信濃路、焼酎怖い(SK))(ドラムス&パーカッション)/
小川京子(エレキギター)/千田風侍(エレキギター)/
藤井理from庭(エレクトリックベース)/西堀友啓(ムーグシンセ)/

セット3:
YU-KO(ダンス)/ホンダリョウ(ドラムス)/
コーキfrom庭(エレキギター)/Freak Zappa(改造3弦ギター+2弦ベース)/
ゾンビ芯ちゃん(from害-TUNE)(エレクトロニクス)

 
セット4:
tsuchigumo(ダンス)/福田理恵(朗読)/
h.muto(from the ひゃくたたき)(ドラムス)/なかおちさと(エレキギター)/
水野ベルロウ(アルトサックス) /ナッティー(エレクトロニクス)/
     
セット5:
O Yuki(ダンス)/宇澤とも子(作曲・指揮)/やましん(ガッド・ギター) 
/昆布(電気トランペット) /しゃあみん(エレキチェロ)/直江実樹(短波ラジオ)

セット6:亞弥(ダンス)/坂本 直Chromasonus(エレクトロニクス)/
SEED MOUTH(エレクトロニクス)/伊藤まく(ピアノ、ヴォイス)
/りょう(17弦琴)











5月6日

【お詫び】

皆さま

来る7月3日高円寺mission'sでの公演をもちまして、なかおちさと、小川京子、ホンダリョウによるバンド「見送りの日」を一時解散いたします。

これまでお世話になった皆さま、ご声援いただいた皆さま、メンバーの皆さま、大変申し訳ございません。
今回、バンドを解散に追いやったのはまず何よりも私の責任です。
経過、経緯、動機に関しては私の胸にしまっておかせてください。
ある種の醜悪な「政治力」を働かせる悪癖が私にあり、この度もまた同様の事例です。
大変申し訳ありません。

今期の「見送りの日」で創った数々の楽曲は、当面バンド「鳥を見た(なかおちさと 山崎怠雅 東郷生志 +α)」にて引き継ぎいたします。

バンド「見送りの日」はその歴史を1993〜1994年まで遡ります。
幾度となくメンバー・チェンジを繰り返し、今日に至ります。
ことあるごとに分裂と再編成を続けて参りました。

当面、7月3日高円寺mission'sでの公演が最後の予定になり、以降の活動はまったくの白紙です。
それでも私がこの先も自覚的にヘヴィ・ロックを志す場合、それは自ずと「見送りの日」となってしまいます。
それ程、私にとって分かちがたい存在がこのバンドです。
再々々々々々・・・・・・編成を見苦しくも続けるかと思います。

それでもけじめとして一度バンドを解散いたします。

なかおちさと、小川京子、ホンダリョウによる3人の舞台は7月3日が最後となります。
今後もこのメンバー揃っての演奏はありません。

メンバー3人とも、各自、ソロ、ユニット、バンドが別にあり、個々の活動の輪を今以上に広げてゆくことになります。
どうぞよろしくお願いいたします。

他メンバーにも理解しがたい悪辣な「政治力」を行使いたしました。
このことを一生の不覚として今後の音楽人生を歩む所存です。

この度はお騒がせいたし申し訳ございません。

せめてもの償いとして、7月3日の今期「見送りの日」最終公演にこそ最高のステージをお届けできればと存じます。






2009年5月1日

なかおちさと(見送りの日)








5月、ノイズ。

大阪に住む父親が緊急入院したばかり、そこで料金未納で携帯が止められる。 
携帯の料金も払えないくらいだから、当然、新幹線のチケットも買えない。 

その滞納していた携帯料金を、今日払い終えた。 
数日ぶりに母親と話をした。 

とても暗い話をした。 

「自信が折れる」 

そんな音がするのを聞いた。 
ノイズ。 

先日のライブでの「ぼくの」失敗を悔いている。 
直情パンク・バンドだ。 
倒れるまでギター弾きまくって情念吐きだし、今にいたって何を悔いることがあろう? 

ロックだったが、音楽かどうかが怪しい。 

「自信が折れる」 

そんな音がするのを聞いた。 
ノイズ。 

ノイズ・アヴァンギャルド。 
そんなジャンルに立つことがある。 

「カールマイヤー」「メロドラマ」「私の死」「なかおちさとソロ」 

近づく5月、またそのジャンルに立つ。 
ギターを鳴らすのだけれど、鳴らし方がロックの作法とちょっと違う。 
ほんの僅か、ほんのちょっと。 

距離が近いのはノイズをロックから覚えたから。 

「SPEEDROCK VS. KILLERS (1993)」 

http://www.sonimage.ne.jp/karlmayerepremixed.mp3 

こんな感じ。 










5月17日 「ジャパノイズナイト」@渋谷アピア 

*セット4:830〜900に参加。 

タイムテーブル 

セット1:700PM〜730、セット2:730〜800、セット3:800〜830、セット4:830〜900、 
セット5:900〜930、セット6:930〜1000PM。 

セット1: 
ほいの(ダンス、ヴォイス)/ボブ鈴木(from eye see)(ドラムス)/ 
秋田佳武(エレキギター)/荒木ひよう(ギター、ヴォーカル) / 
Nuclear2(エレクトロニクス) 

セット2: 
大山のみすけ(ダンス)/ 
おかにはふみこ(Mu2.1、The信濃路、焼酎怖い(SK))(ドラムス&パーカッション)/ 
小川京子(エレキギター)/千田風侍(エレキギター)/ 
藤井理from庭(エレクトリックベース)/西堀友啓(ムーグシンセ)/ 

セット3: 
YU-KO(ダンス)/ホンダリョウ(ドラムス)/ 
コーキfrom庭(エレキギター)/Freak Zappa(改造3弦ギター+2弦ベース)/ 
ゾンビ芯ちゃん(from害-TUNE)(エレクトロニクス) 
  

セット4: 
tsuchigumo(ダンス)/福田理恵(朗読)/ 
h.muto(from the ひゃくたたき)(ドラムス)/なかおちさと(エレキギター)/ 
水野ベルロウ(アルトサックス) /ナッティー(エレクトロニクス)/ 
      

セット5: 
O Yuki(ダンス)/宇澤とも子(作曲・指揮)/やましん(ガッド・ギター)  
/昆布(電気トランペット) /しゃあみん(エレキチェロ)/直江実樹(短波ラジオ) 

セット6:亞弥(ダンス)/坂本 直Chromasonus(エレクトロニクス)/ 
SEED MOUTH(エレクトロニクス)/伊藤まく(ピアノ、ヴォイス) 
/りょう(17弦琴) 




さあ、沢山の出会いだ。 
しょげた顔から回復してから出会いたいひとばかり。 

30分間が与えられ、30分間ギターを弾く。 
幸せじゃないか!





一方、去る4月2日(金)、東京渋谷「青い部屋」での、バンド「鳥を見た」の最新映像をYouTubeにて配信いたします。 

この日は「中音(ステージ上でミュージシャンが確認する音)」がまったく聞こえず、不利な条件でしたが、カメラさんより届いたVTRの中でナイスファイトしているバンドの姿が確かにソコにありました。 

カメラはカコさん。 
今年のギャラリールLe Decoでのソロ・ライブを撮影していただいた方。 
やはりカコさんのカメラ、写真は質感が素晴らしいです。 

ただカメラのマイクに不利があったようです。 
音質は悪いんです。 
ただ、そのLo-Fi具合がまたロックな感じ。 
ぼくはこういう音楽好きだなあ。 



「やさしいにっぽん人」鳥を見た 

http://www.youtube.com/watch?v=juCu1Ou_tEo 



ステージ冒頭の曲。 
ここで「あ、まるで聞こえない」などと内心焦っています。 
「やさしいにっぽん人」は鳥を見たの18番。 
映画「やさしいにっぽん人」のテーマ・ソングで、緑魔子が歌っていました。 
コード進行とメロディ・ラインをいじっています。 



「器楽」鳥を見た 

http://www.youtube.com/watch?v=b3l4h92P-Ik 



まったくの即興曲。 
こういうのぼくは好きだなあって思います。 
こんなのやったなんて覚えていませんので、ひどく新鮮です。 



お暇なときに楽しんでください。 

鳥を見た、次回公演は未定ですが、ちょっとゲストを迎えてパワー・アップしようと思います。 

よろずよろしくお願いいたします。 




なかおちさと(鳥を見た 見送りの日 LaLa)

4月2日

【memo004 世界の終わり】

thee michell gun elephantの「世界の終わり」という曲は、まんま「世界の終わりと、ハードボイルド・ワンダーランド  村上春樹 新潮文庫」に触発されて書かれた曲だと訊いて、彼らの数ある曲の中でもより特別な曲に思えた。
はずかしながら・・・・・・。

以下、恒例のmemo、今日はまずそんな質感のテクスト群↓。

【理由】
60時間連続で起きていたから

【見たもの】
会社で配布された資料が新聞に見え、それに対して何の疑いも持たなかった
あと、床に赤くて小さな長方形の謎の物体が落ちているように見えて何故か世界の終わりだと思った

【その他】
資料が新聞に見えて疑いを持たなかったのは、夢で起きた非現実的なことに何も疑いを持たないことと似ている

病気関連でもいいのかな?

【理由】後になってレム関連睡眠障害による幻覚(一種の白昼夢)と判明

【見たもの】ロングスカートの細身の女性が、壁から出てきて目の前を横切る姿。

【その他】何故か、それが幻覚であり、存在しないものを見てしまっている自覚があった。

他に中脳梗塞の場合、幻覚という自覚があり、かわいいものが見えやすい特徴があるらしい。
知り合いのおじいちゃんは、ふわふわの黄色いヒヨコが歩き回っている幻覚を見ていた。
「かわいいなあ、カーテンに隠れた。他の人は見えないんだよ。幻覚だから。」と言っていたのが印象的。
パーキンソン病の治療薬による副作用としての幻覚は、
「モノトーンの、自分が子供の頃の姿」を見ることが多いらしい。

二つあるけどいい?

その1
【理由】子供の頃高熱で寝込んでいた。
【見たもの】天井に小さい子供がたくさん浮いていた。なぜか昔のカスリの着物を着て。
【その他】 親はカゼだと思っていたようだけど、もしかしてインフルエンザで脳をやられていたのかもしれない。死ななくて良かった。

その2
【理由】登山で道に迷って野宿。まわりにはまったく灯りもなく月も星も見えぬまさに闇夜。
【見たもの】闇夜なのに、ちょっと先にお地蔵さんがたくさん並んでいるのが見える。朝になって、そこには何もなかったことを確認。
【その他】 お地蔵さんは人間にとっての守護神なので、そういうものが見えるときはむしろ安心・安全なのだそうだ。もちろん翌朝無事帰還。

【理由】 セントジョーンズワート(ハーブ)のサプリメントを規定量飲んだ
【見たもの】 白い壁を見ると必ず小さいクモが動いてる。
【その他】 セントジョーンズワートは海外では軽鬱の治療にも使われて、
薬として管理される事もあるハーブ。
でも日本じゃ健康食品扱い。

【理由】寝ぼけてたからと思う
【見たもの】壁に張り付いてるずれながら動く腕
【その他】ちょっと意味不明で笑いかけたけど怖くなったからすぐに寝た

【理由】わかりません

【見たもの】運転中、市街地の道の真ん中に猿がいました。怒っているみたいに歯を剥き出しにしてこっちを見ていた

【その他】何もないところでブレーキを踏みました。同乗者は何も見てないと。猿がいたんだって言っても信じてもらえず、老眼鏡買えと言われた!?!

【理由】
極度の疲労及び睡眠不足

【見たもの】
真っ白に輝く隕石の衝突、リアルな振動と爆発音

【その他】
眠気に耐えられなくなり、嫁の前でちと横になると昼寝
寝入り端の出来事。飛び起きたが嫁に驚かれた

【理由】多分気が張って精神的に不安定だった
【見たもの】風呂からあがり部屋に戻ると、部屋の壁あたりに、黒い男に首を絞められている自分自身の姿が見えた。ぐったりしていた
【その他】
恐くてその日は友人宅に泊まった

【理由】睡眠薬だと思います。
【見たもの】古代遺跡のような場所。
そして、見た事の無い生物が飛んでいた。
また、暗闇から湧き出る色んな不思議生物(特に怖くない。)
【その他】触ろうとしたら、触感が働き、触れる。
風、温度など感じられるくらいです。
やろうと思えばいつでも遊べます。

【理由】 寝ぼけてたからかも。
【見たもの】 猫。家の中に飼い猫以外の猫がいました。

【理由】幼少期なのでわからない

【見たもの】2才位の時に自宅の天井一面が黒い点々になっててそこから龍が出て来た

世界の終わりは そこで待ってると 思い出したように 君は笑い出す

赤味のかかった 虹が昇るとき これで最後だと 僕は聞かされる 

世界の終わりは そこで見ているよと 紅茶飲み干して 君は静かに待つ

パンを焼きながら 待ち焦がれている やってくる時を 待ち焦がれている


私の場合

【理由】39度の熱だったからかしら。

【見たもの】コント用の砲弾から「ブー」という効果音とともに音速で星空に散ってゆく高木ブーさん。

イベント「夜明けの口笛吹き」のトリですよ!

鳥井賀句さんが鳥を見たをトリにしてくださった。

トリつくし!


4月2日(木) @青い部屋 渋谷

イベント「夜明けの口笛吹き」

鳥を見た(なかおちさと 山崎怠雅 東郷生志)

立体 ドリモグダァズ 高萩裕司

前売り 2000円 当日 2300円

http://www.aoiheya.com/


よろしくお願いいたします!
楽しい夕べになります。

ああ、怖い。

パンを焼きながら 待ち焦がれている やってくる時を 待ち焦がれている。


2008

 

12月31日

【砂丘のオーティス】

皆さま

頭ダイジョウブですか?
ぼくは困ったことに上海の裏通りで猫を食わせる料理屋の前を手錠を掛けられつつ紅衛兵に衆目の前で暴行を受けるという夢を見ましたとさ。
目覚めたら我が家のにゃんずがぼくのベッドの上で優しさを持ち寄り集会をしていました。
おそろしあ。

2008年が終わります。

ぼくにとっていちばん思い入れと未練を残していたバンド「見送りの日」。
このバンドの再編成がようやく叶った年として記憶したいです。

その他、いろいろユニットをやらせていただけました。
関係者、共犯者の皆さん本当にありがとうございます。

2008年、マイブームをさらりとお復習いさせてください。

今年はR&B、ソウル音楽しか聴けませんでした。
どうしたことなんだろうと自分でも不可解です。

サム・クック、レイ・チャールズ、オーティス・レディング、オーティス・クレイ、ウィルソン・ピケット、サム・アンド・デイブ、ジェームス・カー、アレサ・フランクリンetc.

中でも特に注目したいのが「Live In London And Paris Otis Redding (STAX)」!

名盤「Live In Europe Otis Redding (STAX)」と同年のロンドン公演、パリ公演の発掘音源を収録した爽快な一枚。
今年発売。





熱のこもりようが筆舌しがたい程に濃い。
マスタリング、音の立ち上がりが素晴らしいです。
この仕事はオーティスの核、本質を浮かび上がらせます。

いや、何をもっても「まずオーティスありき」なんですけれどね。

「R&Bばかり聴いた」とは言ってもぼくにとってサム・クックとオーティス・レディングは他の数多のソウル・シンガーと比してかなり別格、破格です(特にサム・クック!)。
2008年発売のCDの中で、特別に愛した作品です。
この熱は来年以降にも持ち越されそうですよ。
多分、もっと濃くなると思います。

ううん、こうしたソウル愛の傾向が、たとえばバンド「見送りの日」などの「OUTPUT」の側にどうフィードバックするのか、自分で自分を慎重に見守っていきたいです。
うん、只今の「INPUT」と「OUTPUT」の乖離はどう決着するのやら・・・・・・。

ああ、来年は1月から見送りの日のレコーディング、2月から定期的にライブとなります
(後記:特注 1月17日(土)渋谷ギャラリーLE DECO ソロ?)。

2月6日@渋谷アピア

福田理恵 with なかおちさと

詳細未定

縁を紡いでゆきたいな。

漫画部門は「駅から5分 (2巻) くらもちふさこ 集英社」。
映画部門と読書部門はともに旧作ばかり漁っていたので該当なしです(これはぼくが悪いです)。

思い出部門は子猫3匹誕生。
うん、これは強烈な経験です。

さあ、世界恐慌へ突入だ!
社会不安に乗じて革命だ!
無事でいてね!
ありがとね!
よいお年を!






なかおちさと(見送りの日 ソニマージュ・レコーズ)





12月21日

鳥よ此処へ

昨夜、2008年最後の公演が終わりました。

鳥を見た(なかおちさと 山崎怠雅 東郷生志)。
高円寺ペンギンハウス。

この夜、去年の今頃に亡くなったバンド「メロドラマ」のメンバー、みのるくんへの一周忌を祈念しました。

あふれ、こぼれ、うまれ、おちる、即興詩は、個人の故人への想い以上に価値あるモノになったのか? 演奏中も終演後もその「空回り」、その「上滑り」を悔いました。

来ていただいた方、ごめんなさい。
まだ、精進が足りないようです。

ここから先は偶然の音楽。

客席に常連さんとは違うかたがいらっしゃいました。
訊くと「ネットで調べて初めてなかおさんの公演に来たんです」。
嬉しかったです。

ここから先は偶然の音楽。

今年の初めに立島夕子からの電話でみのるくんの訃報を知らされました。
まず、その立島夕子にみのるくんの死を報せたのが、昨夜、webで調べて初めて来ていただいたそのひとでした。

ここから先は偶然の音楽。

ぼくは昨夜の公演がみのるくんの一周忌祈念のライブであるということを一切事前に報せずにいました。

ここから先は偶然の音楽。

昨夜、その方は来年初頭にみのるくんが生前通っていた居酒屋を借り切って、生前に親しかったひとたちだけで呑みたいと、その場にぼくも参加してほしいと仰いました。
みのるくんが生前、それも20歳代初め頃にしたためていたノートには、「もし、自分が死んだら、みんなで一週間くらいどんちゃん騒ぎをしてほしい」と、そう書かれていたからとのことです。
だから、一年過ぎた来月ですが内輪で集まりたい。
そのことをぼくに伝えにライブ会場まで足を運んでいただいたのでした。

偶然の音楽は完成という究極を知らずに今も鳴り続けます。

彼が生前、指を切り落としたので、「指を切り落としてさ」と歌いました。

「どうしよう、僕、ギタリストなのに、指二本切り落としちゃったよ」

みのるくんの生前の言葉です。

失意と狂騒の中、駅のホームから身を投げて死にました。

「彼は重力に身を預けてしまった」

だから、鳥よ此処へ。

「落ちる前に彼を救って、鳥よ此処へ」

このラインで昨夜のステージを締めました。

昨夜、出会ったその方は、不調に想えたステージでも感動を包み隠さずに、賛辞をぼくにいくつもいくつもくれました。

音楽家として幸福な出会いでした。

みのるくんは偶然の音楽の指揮者として、骸、しかし今を手配して、ぼくを、ひとをいまだ驚かせます。

そして彼を忘れずにいて本当によかったといま強く思います。

偶然の音楽、2008年、の、最後、の読点「、」













私の死

2008年01月06日00:55



常日頃、私はあくまでも頑迷な唯物論で武装している。

しかし、人の死に触れた時、私は主観主義や観念論に縋り付きたくなることがある。

死者のために天国を想像し、創造する、そのような時がある。

彼の死はさようならできるモノなのかもしれない。

然様(さよう)ならば<葬る>という仕種。

しかし、「私の彼の死」はここを去ることがない。

彼の死を一つの世界の終わりとも思う。

それは主観主義であり、故に過ちであろうとも、一種の感動が動作する。

感動、言葉は正しいだろうか?

どんなに非道いことだろう!

2007年、12月26日。

渡辺実、永眠。

その邂逅に於いて私の詩作を誉め抜いた、まったく屈託のない、その彼を思い出す。

その回顧に於いて、いまここにタイプし、やっと私は泣けた。

「私の彼の死」。

私の主観の外部から報された彼の死の、その実情は、まったき、私の死だ。

<私の永遠に於いて>、ここを立ち去ることがない。

<私の永遠に於いて>、斯様な事態を、時節、「永眠」と呼ぶのだろうか?

「私の彼の死」。

私の彼の死。

2007年、12月26日。

渡辺実、永眠。








恋、2010年日米安保闘争 編